2006
导演:陽気婢
陽気婢さん描くところのマンガは、一種異次元的な絵柄と静かな奇想のプロットで、独特の味を作り出している。この最新作はその面目躍如たるところで、自分以外が全て眠ってしまった世界という、フレドリック・ブラウンばりの設定のなか、僅か数名の登場人物が生きている。前作「内向エロス」でもそうだったが、この著者は話作りが極めて上手で、短編のまとめ方や連作の繋げ方は絶妙なものがある。今回は長編であるが、この第一巻の緊張感がどのように展開するのか楽しみなところだ。ところでこの書物は(出版社のせいか?)アダルト扱いになっていないが、この作者の作品はこれまで多くがアダルト扱いになっている。しかし実際読んでみるとわかるが、所謂エロシーンを描くためだけに描かれたようなマンガは、おそらく一作もない。